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ACHIEVEMENT PUBLISHING

Cases

Case 02.

「愛は行動で示す」妻に出版の機会をプレゼント
自身の仕事にも思わぬ効果が

有限会社ライフネット湘南

早瀬 徹
奥様 有里さん

早瀬 徹/奥様 有里さん

妻の望みを叶えることを自分の望みとする

大学卒業後、不動産仲介のフルコミッション・セールスの世界で12年間勤務した後、2004年に独立し神奈川県藤沢市で地元密着型の不動産仲介会社を立ち上げました。妻は同じ岡山県出身で中学校の同級生でした。当時から絵や漫画を描いていて、短大卒業後地元で銀行勤めをしたものの、やはり大好きなイラストを仕事にしたいと上京してきました。独身時代からイラストレーターとして活動していたので、イラストの仕事をするときは旧姓の中尾有里で仕事をしています。上京後は勤務先で広告の挿絵を描いたりしていましたが、小学生2人、幼稚園生1人と育ち盛り3人の子育てを優先して、今は自宅で絵を教えています。「季節のものを描く」とか、ざっくりとしたテーマだけを与える方針で、生徒本人に考えさせることを優先しています。単に平面の紙に絵を描くだけでなく造形物に絵を描くなど、自由な発想で楽しむことを大事にしています。毎回生徒さんと時間を合わせて開催する、ゆったりしたペースを大事にした妻らしい教室です。妻は、1年に1回から2年に1回のペースで個展を開催していますが、「飾っていただくことが絵にとって一番よい」という考えなので、欲しいと言ってくださる方には販売しています。そのため原画が手元に残らないので、何か形として残しておきたいという願望をもっていました。一番大切な人である妻の願望を叶えてあげたいと思い、愛を行動であらわすことにしました。

一緒に完成をめざすことで絆が深まった

本の完成は2009年の3月にすることにしました。その年の夏に、私たちの故郷の岡山県津山市で個展をすることが決まっていたので、そこで本をお披露目したかったからです。私は主に予算とスケジュール調整を担当し、実際の制作に関しては、妻が直接進めていきました。イラスト一枚一枚と向き合って、どう見せると一番絵が映えるのか担当の編集者の方と何度もやりとりを重ねていきました。パソコンの画面で見る色味と、実際に紙に印刷されたものだとインクの発色などで色の出方が違うので、印刷したものを見て、「色を原画よりも淡いトーンに調整して正解だった」等々話しているのを聞いて、なかなか奥が深いなと感じました。表紙のデザインは、色やイメージを編集者の方に伝えて形にしてもらい、何度も微調整をかけ最後までこだわっていたのが印象的で、プロのイラストレーターとしての姿を垣間見ました。編集者の方には妻の要望にできるだけ応えようと努力していただき、感謝しています。私が本に載せる挨拶文を書いて編集者の方に添削までしてもらっていたのですが、妻から「硬すぎる」と言われ、お蔵入りになってしまったことも今では楽しいエピソードです。知り合って早25年になりますが、普段できないことを一緒に作業することで、改めてお互いのよいところを発見したり、違いに気づいて認めることで絆が深まったと思っています。出版の費用に関しても良心的で、編集者の方もよく関わってくれ、仕上がりには大変満足しています。

自身の仕事の成果にもつながった

岡山の個展では、小学校時代の友人からお世話になった先生までたくさんの方がご来場くださり、ポストカード集も多くの方に買っていただくこともできました。岡山で活動していたころのご縁で地元の新聞やテレビでも紹介してもらうこともできました。イラストレーターとしては、今後も個展や教室を中心に活動していき、子どもの手が離れたら公募や雑誌の挿絵などにも挑戦し、メディアの方に活動の場を広げていきたいと考えているようです。妻のために企画した本の製作でしたが、実は私自身の仕事にも、思わぬ効果がありました。新聞の折り込みで不動産関連のチラシを見かけると思いますが、私の会社も小さいながらも費用をかけて毎週チラシを打っていました。ところが、妻のポストカードを使って季節の挨拶をしたり、お客様の誕生日などにメッセージを送ったりしてお客様に喜んでいただくことが増え、お客様との関係が今まで以上に近くなることで紹介につながるようになったのです。この業界に入ったばかりのころに一戸建てをご購入くださったお客様から、「娘が今度結婚するから住宅の世話をしてやってくれ」と頼まれ、結果的に二世代に亘って関係をもたせていただくことができました。見ず知らずの新規のお客様を相手に広告を打つよりも、信頼関係が築かれているお客様からいただく紹介の方が、はるかに成果に直結します。広告を打つと何十万と経費がかかりますから、その回数が月1回減っただけでも、年間にすれば大きな経費削減です。妻の願望を叶える為にとはじめたことでしたが、結果として私自身が最も大きな成果を得たのではないかとも感じています。また、妻のイラストをポストカード集にしたことを話すと、お客様の奥様方から好感をもっていただけることも成果につながっていると感じます。妻も親しい郵便局の職員さんから、「有里さんのポストカードを使って葉書を出しに来た人がいたよ」と聞いたりして、確かな手ごたえを感じているようです。一度も会ったことがない人たちに広がることは出版ならではのことですから私もうれしいですね。これからもお互いの成果に向かって協力しながら、妻とともによりよい人生を歩んでいくことを楽しみにしています。

  • Case 01.

    理念経営と出会い、理念浸透人事制度を構築
    書籍を通じて多くの経営者に貢献したい

    Case 01.
  • Case 03.

    選択理論を伝えることで
    子どもと大人の輝く笑顔を増やしたい

    Case 03.

著者プロフィール

岡山県生まれ。3人の子育てをしながら、湘南を中心に個展を開催し、ポスカード、カレンダー、ミニカードなどを発表している。大人も子供も自由にお絵かきできるアート教室を主宰。3月6日までイラスト展を神奈川県茅ケ崎市の喫茶ギャラリーで開催中。また、新作のイラストやブログをHPで公開している。

ふたり

ふたり

恋人、夫婦、親子、祖父母と孫……。“ふたり”の数だけ“ふたり”の形があるけれど、一緒にいたい気持ちは同じ。四季の美しい景色を背景にさまざまな“ふたり”のイラストを集めたポストカード集。携帯やメールのやりとりもいいけれど、手書きで『幸せ』を送ってみるのはいかが?

1,000円/ポストカードサイズ・並製本・切り取れるポストカード22枚(48頁)

編集者からのコメント

「妻のためにポストカード集をつくってあげたい」と最初にお話を受けたとき、愛を行動で示される素晴らしい方だなと感じました。その姿勢は制作中もまったく変わらず、何を決めるにも「妻が喜ぶか」を判断基準にされていて、その姿はまさに理想の旦那様でした。もちろん、奥様のイラスト自体が素晴らしいということもありますが、そういった早瀬さんの愛情が詰まったポストカード集だからこそ、多くの方が喜んで活用されたり、早瀬さんの仕事の成果につながっているのだと思います。ぜひ、このポストカードを使って、大切な人にメッセージを贈ってください。こんなにも愛情が詰まっているポストカードであれば、きっとあなたの想いは相手に届くはずです。