Cases
Case 01.
理念経営と出会い、理念浸透人事制度を構築
書籍を通じて多くの経営者に貢献したい
ハート&ブレイン株式会社
代表取締役・社会保険労務士
2003年に群馬県高崎市で社会保険労務士として仕事をはじめました。現在は一般的な社労士としての業務のほかに、採用業務支援や人事制度改革などの人事コンサルティングを事業の柱としています。経営者の方々から、「いかによい人材を採用し、定着させたらよいのか」と相談される機会が多く、人材の採用と定着、活性化まで一貫したサービスを提供したいという思いからです。私自身大学卒業後、地元の大手ゼネコンで16年間、営業や現場の事務、財務や総務などといった職務に従事していました。バブル崩壊により建設業界は冷え込み、私の会社でも賃金カットや退職金の減額などといった不景気を乗り切るための策が講じられました。コストカットを通じて経営を立て直そうとするのですが、社員たちのモチベーションが目に見えて下がっていき、受注数も上がらなくなり、提供する商品の質も落ちていきました。そうした経験もあって、企業の要望と労働者の福祉向上の両立をめざし、適切な労務管理や労働社会保険に関する指導を行うことができる社労士の仕事をはじめました。その後多くの経営者の方々と交流を深め、企業の問題解決のパートナーとして飛躍をめざし、人事畑で15年以上のキャリアをもつ弊社社員で社労士の武井俊幸を責任者に据え、人事コンサルティング事業を立ち上げたのです。
出版を考えはじめたのは、ある経営者の方が「理念経営に基づいた人事制度で、そのまま実践できるテキストのようなものはないか」と話していたことがきっかけです。社労士としてその言葉を無視することはできませんでした。何より、出版が私の実践したい人事制度をまとめるいい機会になるのではないかと直感したのです。書籍は私と武井、そして選択理論心理士の近藤京子さんとの共著にすることにしました。私は自分自身が出版を決意するまでのプロセスでもある「理念浸透人事制度の誕生の背景」の執筆を担当し、具体的な実行策に関しては武井が執筆しました。また、理念浸透人事制度を運用するための重要な前提であり、理念浸透人事制度の土台となると言っても過言ではない〝選択理論〟について近藤さんに寄稿をお願いしました。はじめは書籍を基に人事制度が構築できるようなテキストにするつもりでした。しかし1冊では収まりそうになく、今回の書籍はあくまでも〝制度編〟とし、理念浸透人事制度を運用する意義と制度の大枠について述べることにしました。コンセプトの変更に伴い、全体をどう構成すれば読者は理解しやすいのか、書籍の骨組みとなる章立てについて編集者を交えて何度も話し合いを重ねました。いざ書き出してみると自分たちでも検証の足りないところがあり、筆が進まないこともありました。完成まで何度となく読み直しました。 また、文章にはその人の個性が出るものですね。一冊の書籍になったとき、違和感がないように文体を整えていくといった作業も必要でした。その辺りのこだわりに関しては、快く監修を引き受けてくださった青木社長から鋭いご指摘がありました。お忙しいなか、丁寧に関わってくださり感謝しています。本の顔にあたる装丁を決める作業も新鮮で興味深かったです。表紙デザインは、デザイナーと何度もやりとりを重ねて、いくつかあったラフ案のよいところを合わせて完成させました。明朝体とゴシック体のフォントを組み合わせるなど、プロの編集者の視点が大変参考になりました。これまでお客様の要望や相談内容に合わせて、その都度お答えしてきた私たちのサービスが、書籍となって体系化されたことは大きな収穫だったと思いますし、何より一冊の本として完成してきたときの感動は言葉では言い表せません。
出版後は地元の新聞に取り上げてもらったり、出版記念講演会を開いたりしました。200人も集まれば十分だと思っていたのですがスタッフを含め230人の大所帯となりました。知り合いの方がさらに知り合いの方に本を渡してくださったり、「これが広まったら群馬がよくなるね」と言ってくださる方もいます。書店でも平積みにしていただくことができました。アマゾンキャンペーンも実施したのですが、専門書で総合4位は快挙だということです。知り合いはもちろん、弊社の従業員も夜中まで順位を気にしてくれていました。多くの方々に支えられていることを実感して、感動しましたね。自分の本にサインを求められるという照れくさくも貴重な体験をしました。まだ発売から日も浅いですが、本を読んだ方からコンサルティングのオファーをいただいたりもしています。東京だけでなく長野や大阪と遠方からもお話がくるのは書籍ならではですよね。これからもっと書籍を有効活用して5年後には今の3倍の売上をめざしています。従業員も正社員、準社員合わせて現在の6人体制から11人まで増やしていきたいです。同じような考えをもつ社労士のネットワークをつくることも大きな目標のひとつです。「書籍を片手に理念浸透人事制度を広げていく」。書籍の出版はそんな胸の高鳴りを感じさせられるよい機会となりました。
Case 02.
「愛は行動で示す」妻に出版の機会をプレゼント
自身の仕事にも思わぬ効果が
「人材の採用と定着、活性化」を組織の発展につなげることは多くの経営者に共通する願いだ。“理念経営”と出会った著者が社労士としての強みを活かし、理念経営の概念を基に実践的な理念浸透人事制度を構築した。組織運営を模索するすべての経営者に送る一冊。
1,028円/変形A4判・並製本・74ページ
人事のプロとして、多くの中小企業経営者の力になりたいという真下社長の情熱は並々ならぬものがあります。真下社長は探究心が強く、書籍制作の過程においても、類書や業界のトレンドを深く研究し、試行錯誤しながら“理念経営”と“人事制度”を組み合わせた、まったく新しいコンセプトが完成しました。また、土台となる「選択理論心理学」を近藤先生に解説していただいたことによって、書籍としての厚みが格段に増したと思います。実際の企業の成功事例を盛り込んだ本書は、真下社長が情熱をもって取り組んできた活動の軌跡です。書籍を手に取っていただいた多くの経営者の方々の力になれることをお約束します。