奄美群島出身のひとりの青年が、
ゼロから築き上げた日本最大の医療法人“徳洲会”。
“世界の厚生省でありたい”という志を胸に、青年は各地に病院を建設していく……。 難病に侵された今、彼の胸に去来するものは……?
巨大医療法人設立の道程、独自の運営方法、患者第一主義の徳洲会の理念や徳田虎雄の政治活動について、長年徳田を客観的に見続けてきた著者が全方位から書き下ろした渾身の一冊。
これまで多くの謎に包まれてきた“医療法人”という特殊な世界が、今、ベールを脱ぐ!
日本最大の医療法人“徳洲会”。
一代にして巨大組織をつくり上げた奄美群島徳之島出身の徳田虎雄。
小学校三年生のある日、弟がひどい下痢に苦しんでいた。
母に請われ、真夜中の山道を駆け、医者を呼びに行った。
しかし、医者は往診に応じなかった。
翌日、弟はこの世を去った。
この時、少年徳田は医者になり、困っている人をできるだけ助けようと決心する。
“世界の厚生省でありたい”と願う男が生まれた瞬間だった。
“命だけは平等だ!”と叫び、駆け抜ける男の記録。
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