栄養失調で、うつになる。
精神科医、藤川徳美医師が
うつやパニック障害、不眠や統合失調症の人の血液を調べたところ、
あるひとつの共通点があることがわかりました。
鉄分やタンパク質がからっぽだったのです。
「健全な脳は、幸せを感じさせるセロトニンや、
喜びを感じさせるドーパミンといった神経伝達物質で満たされています。
これらの材料になるのが、鉄分とタンパク質なのです」と藤川医師。
材料がなければ、当然ながら、神経伝達物質は作られなくなります。
幸せも喜びも感じることができなくなって――
うつになります。
そして、体のなかの鉄分とタンパク質が極端に少なくなっているのが、
女性たちです。
「月経で毎月、そして出産で一気に鉄とタンパク質を
失う女性たちは、男性よりもうつになるリスクが2~3倍あります。
実際、わたしの患者さんの8割は、女性です」(藤川医師)
いつまでも抜け出せない落ち込みやつきまとう不安感。
「怠け病」と人から責められてもどうしようもないだるさ。
涙がとまらなくて夜も眠れない――
そんな心と体のつらさは、ただ、栄養が足りていないだけ。
だから、カウンセリングでも薬でも治らないのです。
だから、足りない栄養を足せばいいだけ。
鉄やタンパク質豊富な食べ物をとり、
サプリメントで足したりするだけ。
具体的な栄養の取り方については
栄養療法でぐんぐん元気になれた患者さんを主役にした
症例マンガが参考になります。
自分で、今日から、始められます。
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