来日して20年、保険営業をはじめて10年を迎える著者。離婚を経験し、子どもを抱えて生きていくために必死で保険営業に取り組む。日本語がおぼつかないながらも、努力を重ね、少しずつ契約をいただけるようになり、成績を上げていく。
全国準王座というタイトルを獲得した今、営業人生をふり返って思うことは、営業という仕事とお客様によってどれだけ自分が育てられたかということ。そして今の自分には感謝しかないということ。
保険営業を通じて得た学びの一つひとつを、後進と同胞のため、感謝の気持ちをこめて綴る一冊。勇気と希望が胸に湧き起こります。
2006年6月8日、この日は、私にとって生涯忘れることのできない日となりました。この年、第一生命の法人契約部門で全国準王座になることができたからです。個人の契約においても、優秀十傑に入りました。入社して5年目のことでした。
私は、自分が準王座になっていることなどまったく知らずに表彰式に参加したのです。本社からは、当日はドレスで正装して来てくださいと言われただけでした。私は中国人ですから、チャイナドレスを正装だと思って着て行きました。もちろん、当日表彰された人たちの中で、チャイナドレスは私ひとりでした。かくしてチャイナドレスの登壇と、成績とともに私が第一生命の中で、全国的に名前を知られるきっかけとなりました。全国準王座の表彰は、会社に入社して一番うれしいことでした。その華やかな感動は、深く心に刻まれ、それ以降、また表彰式に出たいという気持ちを強く持たせてくれました。
(「第1章 お客様と会社に生かされて」より)
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